都市に出来た不思議な沼

 

ジャンボ　！

山に戻ってきて2週間、やはり山暮らし最高。

先週は連泊していったケニア人カップルのお客さんが居たり、

ケニアを4週間自転車で旅しているというスコットランド人のカップルが来たり、で

楽しい仕事が少し。

世界中をマウンテンバイクで旅している強者カップル

温泉サウナをいたく気にいってくれた

今週末はヒマになったのでナイロビからの荷物を整理したり、ゆっくりとネットサーフィンを楽しみ、夕方には軽いジョギングに出かけ戻ってからはサウナで汗を流し、温泉の後はバタンキューで熟睡　という極楽な週末を過ごさせてもらってます。

そんなゆったりした時間を楽しみながら、1年ぶりのナイロビで見た久々の都市世界と、ここ最近のどこかヘンテコな世情に、いろいろ思うところあり。

コロナ、ウクライナ、ガソリン不足、インフレ

どうもなー　と皆さんも感じていることでしょう。

で、次は食糧不足　？　一体なんでしょう？

やはりグレートリセットと人口削減ということでしょうか。。。

人類をピンチに落とし入れて　藁をもつかむ　状態にしてから

新しい経済どうですか？

紙幣は止めてデジタルにしますよ

ベーシック・インカム　いかが？

といったカードを出す予定なのでしょうか。。。

まあ、いろいろありますわな。。。。

ナイロビの自宅近くにいい感じのニャマチョマ屋（焼き肉屋）が出来てました

アフリカはリフトバレーの山中に宿をオープンしたものの

コロナで暇だし、仙人のごとく隠遁したような暮らしを初めてそろそろ5年。。。

こ、これはもしかして　隠居。。。？　と最近思い始めているのですが、

忙しすぎて歯車が空回りしていっているような現代社会で、

こういう生き方をする輩が居てもいいではないですか！　

もちろん焼き肉1キロとビール3本いただきました

前置きが長くなってしまいました。

今回のナイロビ滞在で書きたかったのは

上に書いたようなヘンテコな世情を思い起こすような

ヘンテコな沼　を発見したからです。

ＪＩＣＡ事務所のすぐ横に掘られた

高層ビル建設予定地

焼失してしまったパスポートの再発行を実施する為に

日本大使館に出向いたわけですが、

大使館があるのは20年前自分がＪＩＣＡ事務所に勤めて3年通ったビル Rahimtulla Tower のすぐ隣。

今回のプロジェクトを始めた5年前、そのビルの横に

アフリカＮｏ．１に高いビルを建築予定

という看板と共に写真のように

ビル15階分ぐらいの深さで大きな穴が掘られていました

へえ、アフリカＮｏ．１の高さのビルかー　いったい何回建てになるんだろう？

5年前、そう思いながら看板を横目に通り過ぎたことを覚えています。

そして今回。

このエリア、ナイロビの高台から低い部分に移る丘のようになっていて、雨が降ると高台からの水が道路に沿って大量に流れ落ちる場所でもあり、きっとそれらの水が人工的に掘られたこの大きな穴に5年間溜まり続けたのでしょう。。。

建設予定はきっと延期か、多分今の時点では限りなく中止に近い状態にあるっぽく、看板もすすけて朽ち果ててきており、何等かの問題が生じたことを現していました。

そんなこんなで町の中心地に出来た大きな沼。

既に水鳥たちのオアシスのようになっているようでスイスイ泳ぐ姿も。

そのうち付近で屋台を営むおっさんたちが釣竿を垂らして釣りでも始めるんではないかと。。。

近くで屋台の食事屋を営むおっさんに

「日本には釣堀ってのがあって、釣りさせて料金とるビジネスなんだ」

と話すと目を輝かせて

「お、オラの田舎からティラピアの稚魚持ってこれるから、放してみようかな」

と興奮気味に答えます。

ナイロビの都市部に出来た人口の沼で、もぐりの「釣堀」が出来たら絶対面白いだろーな　と同じく興奮。。。

ヘンテコなことがごろごろ起こり出した世界を乗り切るためには、この沼に釣堀を作るような奇抜でユニークな発想と、したたかさが必要になってくるのかもしれません。

そういうことで食糧難に備えて、米やら小麦やら備蓄した方がいい　なんてことを聞く中、ここは山の中なので備蓄してもネズミや害虫なんかの被害でダメにする可能性大だし、まあいざとなったら白トウモロコシと赤マメとヤギ肉で生き延びるかー

なんて妄想をしていた　

スローな山の午後のひと時でした。