長い海外暮らしで味覚が変化する瞬間

 

ジャンボ !

ケニア在住歴がそろそろ15年目に

差し掛かろうとしている自分ですが (東アフリカ在住歴はそろそろ20年。。。)

ここに来てケニアの主食である

白トウモロコシをふかした ウガリ が 美味しい!と感じるようになり、

かなり驚いています。


左の白いのがウガリ

隣の野菜はスクマウィキと呼ばれるケールをトマトと玉ねぎと炒めた

ケニアのソウルフード

和食で言えばご飯と漬物といったところか


かれこれ16の時から海外に出て、

様々な国の人たちの食生活を見ながら

自分も同じものを食べたりして、

美味しいと思うもの、逆に苦手な食べ物、

色々観察してきてつくづく思うのは


食べ物という物は

各自が育ってきた

特に幼少期から成人するまでの子供の頃に食べて育ったものが

やはり一番美味しいと感じるものなのだ


ということ。

自分の場合は16才で日本を出て、

アメリカ14年

アフリカ20年

日本 途中帰国したりで4年  = 日本20年

でもって

自分の味覚が住んだ国の年数に比例するかというと、

今まではそれなりにでもあるものの、

どちらかというと、

和食のポイントが高く


和食は我々日本人にとっては神

こうして画像見るだけでそれぞれの献立の味が脳裏に浮かんできて

食べたいー となる。。。






アメリカ食のポイントはまあ年数に比例した感じで

アフリカ食のポイントが年数の割に低い

という具合でした。

これまたケニアの(その主要民族キクユ族のといった方が正確か)国民食であるムキモ
ふかしたジャガイモに茹でた白トウモロコシなどが入り、かぼちゃの葉を削って混ぜて青色を出す料理


シンプルな味付けであまりバラエティーのないアフリカ食ですから、

しょうがないのかなー と思っていました。

というか、ウガリに至っては

きっと何年アフリカに住んでも、

ローカル飯が出てきたら、嫌いというわけではないので食べるけど

自分で作って食べることはないんだろうなー

というような感覚でいました。



以前の仕事で知り合いになったJICAの国際協力関係の仕事にずっと従事し、子供さんも二人ともケニア生まれという東アフリカ在住歴ウン十年だった方。

娘さんと偶然一時帰国のフライトで隣り合わせて聞いた話では

彼女は生まれてから高校生までずっとケニアで

幼少の頃はいつも家族の使用人の家でウガリとスクマウイキを食べていたから

ウガリは日本食に匹敵するぐらい、

時々食べたくなる(高校生後は彼女は日本に移り関東在住)

ということを聞いて、びっくり。


彼女の場合は幼少から思春期までという年齢的なものもあるから

日本人でもそうなるのかなー なんて思ってましたが、

こんな50を過ぎたおっさんでも長くいれば

それなりに感覚が変化して場に順応していくんですねー


スピリチュアル界では今日8.8は宇宙からのエネルギーが最大化すると言われていて、いつもより念入りに朝の瞑想を実施


料理の腕をあげるためにスタッフに毎日せっせと

炒め物ランチを出すようになって、そろそろ1か月になりますが、

最近はご飯やパンではなく、ウガリを出すようにしています。

でもって、ウガリはスープ系の食べ物に合うんです。

もともと彼らの主食ですし、スタッフは大喜び。

最初のうちはウガリが少々半ナマだとか言われたりしてましたが、

それも克服して美味しいウガリを作れるようになり、



スタッフからも

君は完全にウガリをマスターしたね、

女性だったらアフリカ人の家にお嫁にいけるよ


と。。。。お墨付きを受領。

(そう言われてもあまり嬉しく感じないところが、いかにもアフリカ、、、)

ウガリを美味しく感じるようになってから、

スープ系がとても合うので、

ぜひともカレーとの相性を見てみたくなり、

これを書いたケニア大統領選挙の前日の今日、

買い出しに行って

カレー粉とオールスパイスを購入してカレーを作り

カレーライス ならぬ

カレーウガリ


日本語でカレーウガリと検索してみたら
なんとありました
← これ


をやってみたいのです。

スープカレー風が合うような予感。


多分今回の予期せぬウガリが美味しく感じられるようになった

味覚の変化は長い在住歴以外にも

辺鄙なアフリカの山奥に居るという環境も手伝っているような気もします。

これより

自分の味覚がさらにどう変化していくのか。。。

次は今でも苦手な 羊肉 が美味しく感じるようになるのか???

何だか新しい楽しみが増えたような、

どこか得したような気になった、

長期アフリカ暮らしの末、

自分の味覚が変化した瞬間でありました。

コメント

  1. 1976年初めて妹とアメリカに行った時カレッジのカフェテリアで食事を摂っていました。
    最初全然口に合わなくて、このままではやせ細ってしまうと心配したものです。妹に至っては、タコスのいただき方がわからず、ナイフとフォークで食べたよーと申しておりました。 
    4.5日で慣れていき少しづつおいしく食べれるように・・ただ、チョコミントのアイスだけはだめでした!
    ウガリも好きですよ~比較的好き嫌いないので恵まれてるなと、自分でも思っています。

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  2. アメリカの学校のカフェテリア食も日本人的には苦行ですよね、、、自分もNYの公立高校のカフェテリアでツナサンドぐらいしか食べる気になるものがなく、、、それが嫌で大学では寮に入ることを拒否してアパートを借りて自炊してました。ウガリはクセがない味なので自分も嫌いではないのですが、自分で作るようになるとは驚きの進化でした。ノーマさんはエチオピアのインジェラは食べられたことはありますか?4年居てずっとダメだったのですが、あのままエチオピアに住み続ければ10年目ぐらいには美味しいと感じるようになるんでしょうかね?

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  3. インジェラはナイロビで食べたことあります。美味しかったですよ。乾さんもきっと食べれるようになると思います。
    私って何でも食べますし、食べず嫌いってことが先ずないのです(笑)

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  4. やっぱりそうでしたか!あの酸っぱさ、女性は大丈夫みたいですが男性陣はダメな人多いです、自分も4年間居てそれしかない環境にもいたので食べましたが、、、、最後まで苦手でした、エチオピアは大好きなんですがねー

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