先が見えない時こそ「今」


ジャンボ !

国民の多くがキリスト教徒であるケニアでは先週末のイースターは大きな祝日。
でも今年は教会など大勢の人が集まるような行事や行為は禁止
教会に行くこともなく多くが自宅周りで静かに過ごしたようです。

ここでは群集や事態を管理するのに「禁止」「停止」といった措置がとられ「自粛」というものは皆無。

スーパーなど公共の場では客も店員もマスクをしていないと罰則という規則ができました

バー(飲み屋)は全てが無期限停止になってからそろそろ1か月が経ちます。全てですよ、、、容赦なく。。。

同時にレストランは持ち帰りのみ可となりましたが半分以上の店はもう既に閉まっている印象。最近では床屋や路上の青果売りなどなど、、、停止の幅が広がってきていますが、お金のない発展途上国ですから、、、もちろん「補償」なんて制度は一切ありません。10万円なんて夢の夢です、はい。。。 そして一方的に措置を言い渡します。
閉鎖だ。店を開けたら逮捕する。
この荒っぽさが、な、、、なんともケニア。。。ママ・アフリカ、、、

夜間外出禁止令が出ていますから、夜は外出禁止。バーは全て閉鎖済。(のはず、、、)ついては今ケニアで夜飲みに行くという行為はダブル・オフェンス。。。連日連夜、お忍びで開けている酒場に手入れが入って政治家や有名人がお忍びバーで飲んでいるところを逮捕されたというニュースが流れています。

ティラピアという淡水魚を路上で豪快に揚げてテーブルに積み上げて売る屋台
屋台も「ソーシャルディスタンスが守られない」という理由で大半が閉鎖させられています

それにしても収入途絶えて、皆さんどうやって暮らしているんでしょう?

なんて思うのですが、そこはアフリカ人。

お金をほとんど使わない生活は彼等の得意分野と言ったら怒られそうですが、、、よくあること。。。。われわれ先進国の人間よりもよっぽど逞しいです。

エブル村の村人たち(=農民)にとって、このロックダウン的な状況は、現金収入を得る仕事がなくなったり、バスなどの公共交通機関が人を半分しか乗せれなくなったことから運賃が倍近くに跳ね上がったりすることは困るものの、食糧は自分の畑で作ったトウモロコシやジャガイモなどで食べていけますし、パンデミックの嵐が吹き荒れていることは関係なく、例年以上に雨は降っているので、2か月後には再び畑から収穫した農作物で食べていけるから「そう問題ではない」と言います。

「その気になれば、今ある食糧と芽を出したばかりの畑の作物で年末までいけるよ。」 




それに比べて先進国と呼ばれる国々の都市化した生活に慣れきっているわれわれはどうでしょう?

買占めでスーパーから物がなくなる状況を村人たちに話して写真を見せたら、村の人たちなんと言ったと思います?


「皆、お金持ちなんだね (^^♪」


シンプルな食事を楽しむことは瞑想

スーパーで買占めが出来るわれわれのような先進国人間たち。

よくよく考えてみれば、そしてアフリカ人の目から見れば、いつもスーパーの物を買占めしたりするわけではないにしても、他の物や事柄で自由に消費活動をしているわけであって、、、無制限に物を買って消費することが可能な毎日を送っているわけです。

それは地球的に見たり環境的に考えたりすると、欲望の赴くままに消費を、、、膨大な量の消費を繰り返し、超大な量のゴミを生産しているような、、、なんでしょう、、、、消費モンスター???

今回の新型肺炎騒動で国が封鎖されたり、食べ物が今までのように自由に買えなかったり、好きなように買いにいけなかったり。。。行っても棚がスカスカだったり。。。と不便な思いをしていますが食べ物やら生活用品やらの購入は、今経験している不便さぐらいで消費を抑えるのが環境的にも我々にとっても、いいのだ! 足ることを知れ!そう天から言われているような気がしてならないのです。。。。

そして人生で今まで経験したことがなかった様々な制限。
「ああ、今まで送っていた”ふつう”の生活に戻りたい。。。。」
これにしても”ふつう”の生活というものが、失ってみるといかに幸せなことだったのか、、、ということに、この大変な状況が気がつかせてくれたことは確かです。


しかし、、、、

果たしてこれから先、どうなるのか?
この状況下、どうやってサバイブしていくのか????

もちろん先を見越して準備をするということは大切なことですが、今回のように、どうなるのか誰も定かなことは分からず、考えても回答が出にくい状況の時は、うんうん唸りながら、、悩みのループのドツボにはまる前に、頭を切り替えましょう!

「今」にフォーカスするのです
未来は「今」積み重ねによって出来るということをもう一度思い出しましょう。

このコロナ事案はニュースを聞いたり状況を案じるだけで、何だか不安にさせられる特徴があります。ある意味「今」を忘れさせ、先の心配ばかりにマインドの矛先を誘導してくる、別の意味でのウイルス。。。

ストップ!! 「今」に自分の注意を戻しましょう。これは訓練で向上する部分も多々あるので、自分が「今」にフォーカスしているか?時々思い出すようにして注意を向けてみましょう。

今日はそんなことを思っていたので、さあ自分は何が「今」を楽しめるのか?「今」にフォーカスしながら1日を過ごしてみました。

コロナでケニアは首都ナイロビと海岸部を部分的にロックダウン中。しばらくはこの山の中、誰も遊びに来ないでしょう。。。

でも2か月もすれば、さすがにサファリ大国でもあるケニアですし国境も開けざるを得ないのでは??少しづつでも客足も戻ってくる? その時に出来る限りゲストに満足してもらえるよう準備すること。それが自分にとって最も「今」を感じさせてくれる作業なようです。

そうは言っても資金が使えない、、、ワーカーたちも残した3人だけで金曜日のみ週1のペース。それでも来てくれるのでありがたい限り。他の日は自分ひとりでこつこつ少しづつ作業を進めています。

ここ数日、大雨季がそろそろ本格開始か?と思われる大雨が降り出したので、今日は畑に出て、伸びきった雑草を切り、土を耕し、コリアンダー、ねぎ、パセリ、ケール、などの種を植えました。

一心不乱に作業すると、畑仕事は限りなく 今を感じられる活動、瞑想、そして最高にいい気分にさせてくれます。


散歩もそうですが、畑で作業をしながら回答がなかなか出なかった悩み事への答えがポン!と出たりします。



国中がどこに行っても、もうこんな感じですから、、、


宿の集客について
今月と来月はもう諦めよう。

国境は閉まってますし、ロックダウンですし、夜間外出禁止令も続くし、、、でもって今はケニア人的にはかなり避けたいアジア人が経営する宿ですし、、、ここしばらくは集客しても意味がないでしょう。。。6月、もしくは7月から ケニア人ターゲットで動き出せるよう準備しよう。 そう考えることにしました。

そろそろ2軒目のコテージが完成するので、プラス4名に宿泊を提供できるようになるということと、食事をさらに気合を入れて出すということ!シンプルだけどデリシャス、ベーシックな施設だけど楽しめる!をモットーに。



今日撒いた種たちは、数か月後に出す食べ物たちに添えることでいい仕事をしてくれると思われる、主に香草です。

パセリやコリアンダー(パクチー)は菜園からのもぎ立てが何と言っても一番。








先行きが見えない、全人類が同時に体験している未曾有のカオス状況。

こんな時だからこそ、素晴らしい「今」に感謝しながら、一時一時を大切に過ごしていきましょう。

そこから開けてくるものがきっとあるはず。

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