炭の生活 ~魂のノスタルジー~


ジャンボ!

ちょっと忙しくしていたのと、またまたネットワークが不安定な日々が続き、、、

ご無沙汰してしまいました!



日本は今年は冷夏でしょうか?なんて前回書いていましたが、、、いつの間にか再び厳しい暑さが始まっているみたいですね。

そしてケニアは、現在の日本とは正反対の最も寒い「アフリカの冬」の時期なのですが、これまた「今年はあまり寒くなく、、、」なんて言ってましたが、だんだんといつもの寒さになってまいりました。


寒いといってもやはりここはアフリカ。9度ぐらいが最低気温の底。

夜から朝方にかけての温度ですが、それは北半球の冬と比べれば秋程度の寒さかもしれません。
しかし標高2500メートルのここ山間では時折風速20キロ近い強風が吹き荒れるので、体感温度的には限りなく0とか2-3度という感じになります。 
なのでケニア人スタッフは皆、南極遠征隊のような防寒マックスの恰好で朝、仕事にやってきます。


陽が昇ってからは暖かいのでTシャツ1枚になるんですがね。。。


そしてこの時期、村で大活躍するのが炭。

木を切る行為ではあるので環境的にはあまりお勧めではないのですが、、、電気が来ていないここでは薪、炭は調理と暖取りにかかせません。

環境的にはお勧めではない、ということはよく分かってはいます。。とは言っても貧しいエブル村では村人にとって時期によっては唯一の現金収入源だったりもしますし、森林伐採に繋がるからということだけで、、村人たちの炭焼き行為を止めることは、それに替わる現金収入方法を提案しない限り難しいです。

それならば、炭は利用して、その分、木を植えていく方向でいこう!そう決めて、寒い時期だけですが炭を利用しています。暖をとる必要がない暖かい時期は炭ではなく薪とガスに切り替えます。

ケニアの七輪はジコと呼ばれ、今だに庶民の調理道具として最もポピュラーNo.1の座を守り続けています。


No.1だけあって、これがなかなかの優れもの。部屋を暖めながら料理ができるという2つの用途をきっちりと果たしてくれます。

先進国の密閉された建物だったりすると、二酸化酸素中毒が怖いですが、ケニアの隙間だらけの建物には最適。電気やガスのものの2倍は威力がある感じ。一緒にお湯だって沸かせちゃいます。

というか風が強く吹いて建物内が10度まで下がってしまうような時にはある意味必需品。そしてこの時期、冷え込んだ朝の朝食や風が強い夜は必ずジコをON !そう、炭で調理、暖房の両方を賄うのです。二酸化酸素中毒には十分注意しないといけませんが。


ところで、いきなりお聞きしますが、

最後に自分で炭に火を着けたのは何時 になります?


先進国で都市ガス文化が進んでいる日本の都会のような環境だと、


「昨年、公園でBBQした時ぐらいかなあ~。。。」 なんて方々が大半でしょうか。。。


というか、
自分もそうでしたし、都市ガス育ち と言ってもいいかもしれません。

でもですね、

そんな先進国の都会育ちで現代人の象徴のような自分でも、炭に火をつけて、ふーふー言って火力を強めてから、やかんをジコにかけて湯を沸かし、
時折 ピキッ、シャリッ っと、炭に火が入って割れるような甲高い音を聞きながらチャパティーを焼き、肉や豆をぐつぐつ煮ながら暖をとりながら火の上でかじかんだ手を揉暖めたりしていると、ガスや電気では決して感じることがない懐かしい安堵感のようなものを感じられるのです。

これぞアットホームと魂の底の方から来るような懐かしいフィーリングと、燃える炎と共に過ぎてゆくゆったりとした時間。火というものは不思議なものです、見ているだけでも癒されるのは自分だけではないでしょう。そして炭や薪で炊いたご飯が美味しいことは日本人の皆さんよくご存じのこと。

炭を使いながら過ごす朝はこんな具合で始まります。



5;00  AM



起床。外はまだ暗く、昨晩からの強風で隙間が多いこの住居は冷え込んでいます。16.5度。おお寒い。。とつぶやきながらジコに小枝や木材の端を入れて炭をスタートさせるための火をつけます。

炭の火だと湯を沸かすのに時間がかかるので朝イチの紅茶はガスでお湯を沸かしていれます。

炭に火がついたのでジコを部屋の中に入れます。さあ、今朝これから炭を使ってまずはチャパティーを焼き、4日目になって最高の味に仕上がってきた野菜スープに火を入れます。


そして犬のシロとローラの朝ごはんとなるウガリ(トウモロコシの粉をふかしたケニアの主食)を作ってという感じです。

6;00 AM



チャパティーは2枚焼けたのでスープを火にかけます。けっこう大きなスープなのでガスで1時間ちかく暖めることを考えれば節約にもなります。







7;00 AM

スープが湧きました。朝ごはんにします。パンとワカモレと呼ばれるアボカドとトマト、玉ねぎのサラダと野菜スープ。ここでは定番の朝ごはんですが、とってもヘルシーです。時間があるときは菜園からレタスをとってきてサラダを加えますが、今日は寒いのでこれだけ。



8;00AM

 仕事が始まる時間になりました。





今朝は朝6時から炭で料理していたので部屋の中は暖かいです。自分の朝食を終え、今度は犬の朝ごはんにするウガリ(トウモロコシの粉をふかしたもの)を炭の上におきます。









こんな感じで、アフリカの冬と呼ばれる寒い季節は炭との生活になります。
これまた、とってもスローライフ。
いやはや自分、このままでは、もう先進国文明には戻れないかもしれません。。。

その為にも早く宿を開けてオペレーションを開始し、ライフワークを確立ですね!

コメント

  1. 軽自動車で旅をしている夫婦ものです。
    ナイロビにいます。
    ケニアの山奥の宿にとても興味があります。
    訪ねてみてもいいでしょうか?

    よろしくお願いします。

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    1. メールでも大丈夫です、tranquilloafrica@gmai.com

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  2. 44さんのブログ、知ってます!どうぞウェルカムです!携帯にメッセージSMSをいただくか電話ください、来る方法お伝えします。0722-370718 携帯電波が悪くて家の中にいると圏外のことが多いのでメッセージが確実です。ナイバシャからほど近い、エレメンタイタ湖付近から山に上がってくる感じのエブル村という場所です。

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  3. メールでも大丈夫です、tranquilloafrica@gmail.com

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  4. こんにちは。
    うちのブログ、ご存知ですか!
    品がなくて、お恥ずかしい。
    来週の火曜日はいかがでしょう?
    という感じのことをメールしました。
    よろしくです。
    お会いできそうで嬉しいです。

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